コミコミスタジオ発、魅力的(Charme)な猫たち(Gatto)がお届けするBLCDレーベル
ドラマCD「甘えたい獣」
対談形式キャストインタビュー
キャスト/水瀬 新役:増田俊樹様、源 潤太役:阿座上洋平様
木崎永嗣役:熊谷健太郎様
※以下敬称略とさせていただきます。
収録・お話・キャラについてのご感想をお願いします。
増田さん
強面キャラとして登場する潤太だけじゃなく、登場人物みんな少し強面な感じの作品だなと感じました。
始まりとしてはすごく進展が早いなぁと思いきや、その後は結構ヤキモキするようなスピードで進んで、二人の関係性がどんどん深まります。
そういったお話の全体の流れを楽しんでいただける作品なのかなと。それは原作読ませていただいても、収録しながらも感じましたね。
そして潤太はあれだけ強面なのに破顔じゃないですけど、あんなかわいい顔されたら誰でも落ちるんじゃないかな。良いキャラしてますよね。
阿座上さん
本当に終始ほっこりするお話だなぁと感じました。
大翔とか悪い奴も出てくるんですけど、結果的にそのキャラクターが二人の関係をより強くしているし、千明も永嗣さんもすごくいい人です。
そんなみんなに見守られながら二人の愛が深まっていくという全体的にほっこりする話だったなぁっていう印象です。
お気に入りのキャラクターは新さんになっちゃいますよね(笑)。どうしたってね。いや、かっこいいですよね。捕まった潤太を助け出すシーンとかで実は新さんは…、っていう想像もつかない新さんの過去が判明したり・・・。増田さんの芝居からもその新さんの秘密が滲み出たりとかしていて、結果伏線になって繋がっていたんだなぁと感じられてすごくよかったです。
熊谷さん
永嗣はドラマCDで言うとDISC2、原作だと下巻からの登場なので、新と潤太の関係はもう恋人になっているところから、収録に参加させてもらいました。
永嗣視点で見れば、潤太のカミングアウトから真っすぐな気持ちを受けて、二人がすごくお互いを思い合っていて、素敵な関係なんだなぁと思いつつ、新にちょっかいをかけたりとか、潤太には先輩としてお兄さん的にサポートしたり。一歩引いた目線で二人を見守ることが出来て、とても楽しくやらせていただきました。
新も潤太ももちろん好きですが、潤太を慕う岳と諒の姿勢がとても好きです。あの二人は舎弟というか子分感がありますよね(笑)。台本読んでいて、すごく可愛らしかったです。僕はその二人と一緒に収録できていないんですけど、原作だったり、台本の台詞上からも潤太を慕う姿勢がすごく見えていたので、実際音声でどうなるのかなと楽しみです。
聴きどころを教えてください。
阿座上さん
新さんのあのコミカルなツッコミとか自分に対しての感情のモノローグが、僕のイメージしてきていたものと増田さんのお芝居が結構違ったりして面白かったです。そこはそう来るんだっていうものや、だんだん上がってく「可愛い!」っていうセリフのテンション感とかが、「あっ…なるほどな」とか思ったりして、そこは聞きどころでもあるんじゃないかなって思います。
熊谷さん
新はレンタルお兄さんのバイトをしているのに、弟っぽいって言われてる感じも良いですよね。
阿座上さん
そうですよね。本当に色んな面を持っていて、過去の新さんがたまに出ると表情が急にキッと変化したりするんです。そういうコロコロ変わる表情変化っていうのも聞きどころじゃないかなって思ってます。
増田さん
そうなんですって。
一同
(笑)。
増田さん
じゃあもう二人がそう思ってくれているなら、まさに聞きどころですね。
阿座上さん
新さんからは男らしさを感じましたね。潤太としてはとてもキュンときました。
熊谷さん
潤太はすごくモノローグで素直というか、言いたいけど言えない感じが出ていましたね。お兄ちゃんに対する願望というか、言葉にするとなかなか言いづらい感情が、後半に向けてじわじわじわじわーっと滲んでくる。これは潤太が可愛がられるわけだなぁって思いました。
阿座上さん
ヤンキーじゃないんだよね、潤太(笑)。
増田さん
うん。
阿座上さん
知れば知るほど、潤太は全然ヤンキーじゃなくて。喧嘩とか見た目が強面なので、イメージに引っ張られているけど、兄弟想いだし、知れば知るほどめちゃくちゃいい奴じゃんって思います。あと、永嗣さんがいい人なのか悪い人なのかって、結構最後まで分からなくて(笑)。もしかして、新さんと潤太の間に入ってくるのかもとか…。
熊谷さん
僕は最初からいい人だと信じて演じていますけど…。
阿座上さん
原作を読んでいる時は、ハラハラして見てました。
熊谷さん
原作もドラマCDの台本も途中までは、ちょっとミスリードっぽく描かれていますよね。永嗣が実は潤太に気があるんじゃないかみたいな。
阿座上さん
もしかしたら、「いや男とかありえねーんだけど」みたいなそういういう価値観の人で二人の壁になる人なのかなとも思ったりもしました。熊谷さんが、どちらにも取れるように芝居していたなぁと思って。まだ原作を読んでいない、ドラマCDを聞いてない人にとってはハラハラしたりするのかな?(笑)。
熊谷さん
上巻の収録には参加できてはいないんですけど、下巻の最初の方で新が潤太に対する独占欲だったり、嫉妬めいたものを色々感じ始めます。上巻から通して聴いてる方はそのシーンでより恋人に対する新の姿が見れると思います。上巻から下巻をお聞きの方は独占欲むき出しで、嫉妬している新さんの姿がグッとくるんじゃないかなーと思います。
ファンの皆様へのメッセージをお願いします。
増田さん
甘えられないけど甘えたい、甘えるのが似合わない二人のどきまぎしたやり取りですね。ぜひ音声で楽しんでいただけたら嬉しく思います。
阿座上さん
結果的に最後まですごく幸せいっぱいな二人を見ることができた作品でした。
ゆいつ先生が原作のコメントで、「終わった後も、その先もイメージできるような、そんな二人になっていたら嬉しいです」と書かれていたので、幸せいっぱいでこの先も関係が続いていくんだなというような、そういう余韻もちょっと残しつつ、その先のことも皆さん予想出来るような、そんな終わり方を目指してみました。皆さんにも感じ取っていただけたら嬉しいなと思います。
熊谷さん
登場の仕方としては、いい人悪い人、どちらとも取れないような永嗣は存在でしたが、お話が進んでいく中で、もしかすると聞いている方の感覚に一番近い人物なのかなと思いました。永嗣自身が二人の進展だったり、関係をちょっと楽しんで見守っている部分もあると思うので。そんな感じで二人の甘酸っぱいとこだったり、やきもきするとこだったり、甘いところだったり、を楽しんでいただけたらなと思っております。よろしくお願いします。
ドラマCDをお買い上げの皆様へ一言お願い致します。
増田さん
ドラマCDをお買い上げありがとうございます。そしてご視聴ありがとうございます。いかがでしたでしょうか。
モノローグではお互いの吐露する気持ちだとかが読み取れますが、実際の二人は本当にすれ違っているわけではないんですが、言いたいことを中々言葉に出来ておりません。なので、やっぱり視聴者としては早くお互いの気持ちを分かればいいのにな…なんて思いながら、聞いていただけるんじゃないかなと思います。そのドキドキする気持ち、ぜひとも忘れないでもらえれば嬉しく思います。
阿座上さん
ドラマCDをお買い上げいただきましてありがとうございます。
僕は潤太を演じていたので、どうしても潤太目線の感想になってしまうんですけど…。潤太目線から見ると、新さんってすごく頼り甲斐があるし、甘えたくなってしまう人なんだなぁって思います。そういう人って、多分皆さんの身近にもいらっしゃるんじゃないかなぁと思います。僕も長男なのでやっぱり甘えたいっていう気持ちがもちろんあって、新さんみたいなこういう兄貴みたいな人がいたら良かったなぁなんて思わせてくれるくらい、すごくかっこよくて優しくて、時折見せるちょっと意地悪な表情とか、あとキッってこういかつい顔とか、そういうとこも全部ギャップとして楽しめるような、そういうキャラクターだったなと。潤太目線でこうドラマCDを聞いていただけても面白いんじゃないかなって思いますし、逆に新さん目線で楽しんでいただくのもいいかなと。原作と合わせて、ドラマCDをお聞きにいただければと思います。何卒よろしくお願いします。ありがとうございました。
熊谷さん
今回ドラマCDが上下巻2枚出るということで、近頃は色々配信だったりとか、色んな媒体、形で手に取ってお聞きいただいたりすることが出来る中、パッケージからCDを出して、プレイヤーだったりパソコンに入れて聞いて、そしてディスクを入れ替える。そういうところもある種、楽しみの一つなのかなって思います。指先でも楽しさを感じながら新と潤太の二人の恋模様だったり、会話や関係性、たっぷり最後まで隅々まで楽しんでいただければと思っております。よろしくお願いします。
キャスト/大島千明役・小林千晃様
※以下敬称略とさせていただきます。
収録・お話・キャラについてのご感想をお願いします。
小林さん
まず原作を読んだ感想としては、一見ヤンキーというかめちゃくちゃ強そうな見た目の潤太がとてもウブで清純という所に、僕もまず新と同じ感想「可愛いな」と思いました。それを実際に阿座上さんの声で演じられると、阿座上さんのちょっとオラオラしてるお声の雰囲気が相まって強面感が出ていて、でも言動とかはその家族に対しての優しさみたいなのが家庭的で、そのギャップの見せ方がすごくいいなと。そして、新は新で増田さんの雰囲気とマッチしているというか。僕は増田さんの後輩なので、普段兄貴的な感じで親しくさせていただいていますが、増田さんは弟っぽいところも結構強くて、僕は後輩ながらに増田さんを凄く可愛らしくて素敵な方だなと思っています。そんなお二人の声のエッセンスでお互い役にスーッと入って役とリンクしてる感じがして、すごいなーって思いましたね。
僕の役に関しては名前が一緒という所で(笑)。僕はこれまで同じ名前の役をキャスティングしていただくことがなかったので、漢字は違いますけどすごく嬉しかったです。チアキって声に出して言うと何か自分の事を名前で呼んでるみたいな感じにも聞こえますね(笑)。
千明は新と腐れ縁でお互いにとても仲が良いし、親友なんだけど、別にそんなベタベタ寄り添うような関係性じゃないんです。僕がすごく好きだなと思ったのが、新が悩んでるのを察した千明が、「このあとメシ行くけど、話するか?」って言ったら新が、「や、今日は疲れたから帰る。」って言って、千明も「あっそ」って軽く流せる間柄、やっぱりそこに対して傷つくとかそういう次元の仲の良さや付き合い方じゃないっていう。だからこの新と潤太の純愛ストーリーの中に千明がいてくれるだけで何かホっとします。そういう新にとっての安心材料というかワンクッションおける存在になれるように演じられたらいいなと思いつつ、原作を読んでおりました。
収録については、僕は増田さんのお芝居が好きなんですが、なかなか増田さんと共演する機会がありませんでした。なので、今日こういう形で共演できて嬉しいです。BLドラマCDのお芝居について、表現方法って色々あると思うんですけど、増田さんは増田さんならではの表現方法を模索していて、今日も独自で生み出されたようなお芝居をされていました。それが新の役にぴったりはまっていて「あーすごいな」と。 潤太に対しての新のセリフって全部優しく問いかけるような感じで、それに対して阿座上さんのリアクションがすごく上手で、すごくテンポの良い収録になっていたと思います。
あと、会話が一切なかったです(笑)。僕も増田さんも阿座上さんも多分ちょっと似てるというか、収録現場には、おしゃべりしに来てるわけじゃなくて、プロとしてそれぞれしっかり自分の仕事を全うしに来ていて。それぞれちょっとした収録の合間の待ち時間とかも、原作を読んだりとか、次のページの台本のセリフをチェック、もう一回どういう流れなのか再確認したりとか、後は精神統一して集中するとか、喉のケアをするとか。本当にお芝居に対する意気込みの為に結構ちゃんと時間を使っているんじゃないかなという僕の予想です(笑)。僕はこの無音の時間が全然苦にならないですし、むしろ心地いいなと思いながらやっていました。仲のいい人が集まったりするとおしゃべりするのも全然いいと思いますし、その収録現場ごとの空気感っていうのはあると思います。今日はおしゃべりっていう雰囲気ではないけれど、皆それぞれプロとして来て、ちゃんと仕事をする姿勢で臨んでるっていうのが見れて、僕は何かある種こう背筋がピンと伸びるような現場だったなと思いました。でもそれがすごく楽しかったです。
聴きどころを教えてください。
小林さん
僕は男の子なのでやっぱりDISC2の潤太が捕まっちゃって、新が助けに来て…というシーンです。原作を読んだ時から僕は新に対して、体が大きいなとか強そうだなとは思っていたのですが…(笑)。新はやっぱり男が見ても惚れるような男という描かれ方をしていて、男としてキュンと来る場所がありました。男ってなかなか守られる側ってことはあまりないと思うんですけど、新みたいなこんなに真っ直ぐな男性が自分の為に、傷つくこととかをいとわずに駆けつけてくれたらそりゃキュンとするし、頼りたくなっちゃうよなって思わず思ってしまうくらいかっこいいシーンだったと思います。ドラマCDを聞くのが楽しみです。
ファンの皆様へのメッセージをお願いします。
小林さん
皆さんが想像していた通りの新と潤太になっているんじゃないかなと思います。というのもさっきの収録の話に戻っちゃいますけど、お二人は休憩時間とかも各々原作を読んだりとか、台本を見返す時間に当てたりという風に本当にこの作品をすごく読み込んで真摯に役と向き合って演じられていました。それがこの収録時の熱量で僕もすごく千明役として、側にいてそれを感じていたので、その熱量がきっと乗っかっているんじゃないかなと思います。本当にテンポ感もよくて、メリハリがあって、ちゃんとキュンとするところはキュンとするし、面白いところは面白いし、新の独り言を言ってるシーンとかは思わず僕も笑いそうになりました(笑)。そういう所とかも含めてすごく原作愛が詰まった役者陣でお届けできたかなと思います。原作通りのお芝居できてくれると思うので、皆さんも是非お楽しみにしていてください。
ドラマCDをお買い上げの皆様へ一言お願い致します。
小林さん
ご購入いただきありがとうございます。
新と潤太のキャラクター造形をすごくはっきりした輪郭でお二人が演じて下さっていたので、千明役としてはただただ尊いと思っていたばかりでございます。皆様も僕と同じように、もう聞いた方は尊いってなっているだろうし、これから聞く方は聞き終わったら僕と同じような感想を漏らすんじゃないかなと僕は思っております。
あと、千明役としては、新との会話シーンとかもおすすめです。所謂すごく仲のいい男友達とか、THE親友っていうよりは、悪友としての腐れ縁感というか、お互いにいい意味でベタベタし合ってないけど、お互いにすごく信頼し合っているような距離感が、僕はとても良い友人関係だなと思いました。そういったところにも注目して、何回でも聞いていただけると嬉しいなと思います。是非原作と合わせてよろしくお願いいたします。